コイノニアニュース

『優しさが循環するチーム作り』

コイノニアスタッフの仲の良さについて

コイノニアでは、18歳から81歳までのスタッフが働いているが、
歳の差や役職は関係なく、それぞれがあたかたい関係性を築いている。

『スタッフさんみんな仲良いですよね』周りの方からもよく言われるし、実際に自分たちでもそう思う。

でも私は単にコイノニアが仲が良いという自慢話を書きたいのではなくて、
コイノニアは、コイノニアの軸となる部分が”優しさ”であって、それが循環しているから、
争い事がなく仲が良いということを書きたいと思う。

仲が良いから優しさが生まれるのではなくて、

優しさを主軸にしてるから仲が良いということだ。

なんならこの優しさがなければ回らない場でもあるということでもある。

コイノニアは、先程も書いたように多世代が働く職場で、住人たちもまたみんながスタッフのようにコイノニアを支えてくれる存在だ。
それぞれ生きてきた時代も、経験も、常識も、持っている能力も、体力もまったく違う人たちが集まっている。
そんなチームが、まとまっているようないないような、それぞれがバラバラな方向を向いているようでいないような、
よくわからないけれど何故かお互いに信頼し合えるのは、当たり前の言い回しになるけれど、
まずはお互いの違いを理解し認め合うということを、働く上で念頭においているから。
もっと言うと、コイノニアは、それぞれの能力や経験での評価はしません。
ということを事前にきちんと説明をする。

それよりも、
コイノニアの良さを深く理解しているかどうか、
そして
自分の中にある優しさや思いやりを素直に表現できているかどうか
大事だと考えています、と。

スタッフエピソード

先日、産後のスタッフが家で赤ん坊と2人きりで寂しいだろうなと考えたスタッフが、
産後のスタッフと赤ん坊を車で迎えに行ってコイノニアに連れてきてくれた。
きっとコイノニアに来たらリフレッシュにもなるし赤ん坊はみんなで抱いてママはゆっくりしたら良いと思って連れてきてくれた。

一方で、自転車通勤の77歳のスタッフが、自分のヘルメットを買いに行く時に、
同じく自転車通勤をしているモンゴルからきたメグちゃんの分も一緒に購入して、
そっとプレゼントをしてくれていた。
「自転車で転んだら大怪我になるから」「あなたには子供もいてあなたは大切な人だから」
という気持ちでプレゼントしてくれていた。

またさらに他では、あるスタッフにちょっと心揺れる出来事があり、
そんなスタッフを心配した他のスタッフたちが、LINEをしたり、じっくり話を聞いてあげたり、
抱きしめて涙を流させてあげていたりしたことがあった。

これらの、業務ではまったく関係のない些細な出来事を、私たちはいちいちミーティングで報告をし合う。

こんな素敵なことがあった、あの人がこんな優しさをかけてくれた。
あなたのそういうところが素晴らしいとみんなで自然に共有していくのだ。
これは住人同士の出来事、住人とスタッフの間で起きたことも同じように共有する。

もちろん時には愚痴なんかも吐き出すこともあるが、それはできるだけ笑いに変えながら話をしていく。

そうしていくと、一人一人の意識も、そういった人の優しいところ、思いやりの行為に目が向くようになり
自然とあたたかい関係性を作っていこうと意識するようになる。

スタッフとの関わり方、関係性のつくり方で気を付けていること

私たちは、まずは、相手をどうこうするのではなく、自分から何もかもが始まる、ということを言いたい。

悲しいことがあれば一緒に泣くし、嬉しいことがあれば一緒に喜ぶ。
困っている事があれば手を差し伸べたり、励ましの声をかける。
ありのままのその人を寛容に受け止めるし、失敗はユーモアで笑いに変える。
それぞれが適材適所でやりやすいようにしてあげればいい。
そして丁寧にコイノニアの理念を伝えていく。

もちろん、仕事なので時にはビシッと言わなくてはならない時もある。
でもそこに偏ると人の関係はギスギスしてしまうから、切り替えは早くするし
その後のフォローはもっと大事だと思っている。

“利用者様”には良いサービスをするように指導しておきながら、スタッフのことは大したケアもせず、優しくもしない職場

なんて、スタッフの立場からしたらやる気は無くなるのは当たり前。
例えどんな立派な理念を掲げていても。

優しさは、関係性つくりのための「投資」

優しさというのは、良い関係性作りを結ぶための投資のようなものだ。

優しさという投資によって作られた資産は、決して消費される事なく、必ず残っていく。

優しくされたスタッフはもちろん、優しさをかけたスタッフも、みんなあたたかい気持ちが生まれて仕事へのモチベーションがぐんと上がる。

しかし優しさを循環させるためには、それなりの労力がいるのは間違いない。

自分の人間性が問われるし、責任を自分が引き受けるという覚悟も必要だ。

私自身も、どれだけ自分の人間的な未熟さを目の当たりに失敗し葛藤してきたことか。
今だって時折むずむずとすることもある。

それでもなお、優しさが循環する職場を目指し歩んできたことにより、今では予想以上の豊かな空間が生まれているのが事実なのだ。


スタッフが言っていた。

前の職場では酷い扱いを受けていた。子供の事で休むととても嫌な顔をされ、圧力をかけられた。
そんな上司や経営者のために貢献したいと思わない。でもコイノニアは違う。
こんなにもみんなが寄り添ってくれるから、貢献したいと思う。と。

そして私はこう答えた。

こちらこそありがとう、それはあなたが素晴らしい人だから。あなたが来てくれて良かったと思ってる。と。

新しいスタッフとベテランスタッフのやりとりに、ほっこり♡

写真は、キッチンから、何やらキャッキャと楽しそうな笑い声がするので撮った写真。
ちょっと緊張しがちな18歳のスタッフをひたすら笑わすお母ちゃんスタッフ。
18歳のスタッフの心もそれを見ていた周りの心も解きほぐれていた。
業務のマニュアルを徹底的に教えるよりも、心をほぐす事の方が、業務のスピードや全体への把握感も変わる。
人が育つってこういうことだよなとと私の方がまた学ばされたり。

多世代のスタッフが集まるコイノニアだからこその職場空間。

太陽と北風の物語を思い出し、
太陽のような職場でありたいと改めて思った。

美江


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言われたことをこなす、だけの作業的な介護ではありません。私たちコイノニアでは、利用者さん・スタッフ・ご家族、みんなが【関係性】を築くことを最も大切にしています。つまり、その時その時での介護の在り方が異なってくるのです。一度わたしたちのコイノニアを見学にきませんか?人と人との、温かい家族のような空気を感じてほしいと思います。

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