インドで感じたコイノニア
サルナートで訪問した博物館
お釈迦さまの悟りのお顔の微笑みは
亡くなった両親のお顔と同じだった
コイノニアの住人たちのなかで
最も自分勝手に
散々人に迷惑をかけて生きて死んだ
あのおじいちゃんの
亡くなった時の顔と同じだった
それまでがどんな人生であれ
自分の命をまっとうし
何かを納得して満足して死ねたら
あんなお顔になるのだろうか
でも
あの微笑みは
誰にでもふとした瞬間に
現れるときがある
自分が信じたものが
4泊5日間という短い時間の中で
ガンジス川を訪れたのは3回
そのうちの一回は沐浴
他の旅の仲間たちは全身
私は足だけだ
世界一汚染されているという川に
全身入ることに
抵抗する自分がいた
それでも足だけ入り
その後何か清められたような
気持ちになれたのは
それが本当に聖なる川なのか
抵抗する自分の向こうに
ヒンズー教の人々が
ガンジス川を聖なる川であると
「深く信じていることを信じたい自分」が
心を清らかにさせたのか
いずれにせよ
自分が信じたものが世界になる