24歳の新人スタッフが成長を感じた瞬間
【ここでなら成長できる気がするんです】
住人のおじいちゃんに突然怒鳴られてショックを受けていた24歳の新人スタッフのお話。
先日までおじいちゃんと良い関係を築いていたはずなのに、突然のおじいちゃんの豹変ぶりに、その新人スタッフは驚くのと悲しいのとで涙を流していた。
こんな時、私たちは
「仕事だから割り切って。」
とは、言わない。
そのまんまの感情、気持ちをまず大切にしてほしいから、先輩スタッフたちはひたすら共感して、
私もそうだったよ。
私もこうだったよ。
わかるー!うんうん。
そんなふうに心を近づける。その上で帰りがけに伝えたこと。
仕事だから割り切ってなんて言わない。
そうしたらそれは、心を押し殺してしまうことになるから、いつか必ず爆発してしまう。
でもね。それより知ってほしいのはこの仕事の醍醐味。
それはね、
お年寄りたちの生き方から
私たちは”人間”というものを知っていける
人というものを探求していける
そして自分を深めてゆける
ということ。
ある意味お年寄りたちの姿は、介護の仕事は、人生の学びの教材なの。
人間の狂気的なところ。醜さ、ずるさ、未熟さ、弱さ。
でも一方で、純粋さ、優しさ、美しさ、可愛さ、ユーモアもあるのが人間。
そんなことを知ってゆくことができるのがこの仕事の面白さ。
そしてそこから、豊かな自分を育ててゆく種をもらってゆくの。
そして自分を人間として育ててゆくの。
自分を幸せにしてゆくためのヒントを、この仕事を通して教えてもらってるんだなと、思うんだ。
そして、お年寄りたちが死を迎えた時、相手がどうであれ、私はこの人と真剣と向き合った!
ということが、自分の自信とか信頼につながるんだよ。
そんなことをお話ししたかなと思います。
涙を拭いながら聞くスタッフ。
その後もいろんな話をして。
難しいかな。
難しいよね。
でもいつかわかる日が来るよ。
スタッフは言った。
ここでなら私、成長できる気がするんです。
ここでなら成長できる
ここでなら介護の仕事がしたい
ここでなら苦手なこともチャレンジしようと思える。
ここでなら、とか、ここでは、
という言葉をスタッフからたくさん聞く。
自然に出てくるスタッフのその言葉に
私たちも元気をもらえる。
私たちにしかできない仕事を
私だからできる介護をしようね!
写真は、コイノニアの調理スタッフとして働いてくれていた2人が、介護って面白い!と感じてくれて、この秋から介護の資格を取りにいくらしい!とのことで、気合いの一枚♪